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どうしたらいいの?家族に介護サービスを嫌がらず利用してほしい【デイサービス・ショートステイ】

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そもそも、ご家族はなぜ介護サービスを利用したがらないのでしょう?

 

介護現場で働いていると身をもって感じるのは、


介護サービスに対しての『ネガティブなイメージ』がそうさせている部分が大きい、ということです。

 

●できないこと(食事・入浴・排泄など)を、介護してもらうために行く。

●お世話をされに、迷惑をかけに行く。したくもないことをさせられに行く。

●家に居るのがラクなのに、好きなのにあえて出かける必要などない。

 

こんな風に感じている方が多いです。

 

そんな介護サービスに対してマイナスイメージを持ったご家族に介護サービスを使ってもらうどうしたらいいか、を考えてみました。

 

 

 初めての介護サービスなのに行こうとしない場合の解決策は『声の掛け方・誘い方』

これまでどの介護サービスも利用したこともないご家族に、初めて介護サービスを利用してもらおうと思っているが嫌がって行ってくれようとしない。f

 

このような場合に最も重要なのは『声のかけ方・誘い方』です。

 

ただ、「デイサービスやショートステイに行ってきて。行ってみて。」
と言うだけでは、「そうか!じゃあ行ってみよう!」とすんなりいかないことがあることは、予想がつきます。

 

なぜなら、『介護』という言葉自体、もともとのイメージが悪い上に、

 

何をするかわからない場所

知らない人だらけ

家より疲れるだろう

 

こんな風に、悪いことだらけ、何も良いことなんて無い所と思っているからです。

 

ご家族にとっては、未知の世界で不安感のカタマリの場所に「とりあえず行ってきて!」と言われているわけですから。

 

この不安感を完全に無くす方法は1つです。

実際に利用してもらい、「楽しかった、悪くなかった。」と実感してもらうことしかないのです。

 

どんな声のかけ方が好ましいか。本人の興味のあること、好きなことをしに行く感覚を持ってもらおう

では、どんな声の掛け方・誘い方をしたら少しでも介護サービスの利用に繋りやすいのでしょうか?

 

これまでに効き目があったのは、介護サービスに対するネガティブなイメージにはなるべく触れず、ポジティブなイメージの言葉だけを使って声を掛ける・誘うという方法です。

 

例えば、デイサービス、ショートステイ、リハビリ、などの言葉はなるべく使わず、

 

ちょっと遊びにいってみない?
ちょっとご飯食べにいってみない?
ちょっとお話し相手がたくさんいるところにいってみない?
ちょっと温泉・お風呂に入りにいってみない?
ちょっと運動しにいってみない?

 

のように『介護』というイメージから遠ざけた表現をしてみます。

 

最終的にはデイサービスやショートステイに行くという意味なのですが、受け取り方が少し変わるのではないでしょうか。

 

ご家族が『どんなことに興味があるか・好きか』を考えてから、なるべくポジティブなイメージになるような言葉を選んであげると、より良い反応をされることでしょう。

 

初めて利用する介護サービスは結構重要、なぜなら『介護サービス』自体のイメージに繋がるから

もし、初回の介護サービスを利用するところまでこぎつけたとします。


これまで介護サービスを利用したことのない方にとって、初回の介護サービスというのはとても重要です。


あまり行きたがらなかった方なら、なおさらです。

 

なぜなら、初めて使う介護サービスは、その方にとって『介護サービスとはこんなものだ』という経験になり、それ以降のイメージとして記憶に残るからです。

 

たとえ認知症があったとしても、嬉しいことや嫌なことは感覚的な部分で覚えておられる方が多いです。

 

なので、初回の介護サービスを利用する際には、しっかりとケアマネージャーなどと相談しご家族に合った施設・事業所を選んであげてください。

 

初回で大満足の経験ができれば、継続して利用することも簡単になるはずです。

良く考えた声掛けでもまったく心が動いてくれない、行ってくれない場合は

さまざまな工夫をし、ご家族の興味を考えて施設を選び、声掛けの言葉も選んだのにも関わらず、どうしても行きたがらないという場合もあるかと思います。

 

そんな時は、言い方は悪いですが『ウソをついてでも一度連れて行って体験してもらう』という方法しか無くなります。

 

買い物に行く。病院受診に行く。など家から出かけるきっかけを使い外出します。

 

その際に、あなたが同伴した状態ででもいいですので、見るだけでも、数十分でも、数時間でも体験してもらいましょう。

 

はじめは抵抗があり嫌がるかもしれませんが、顔見知りができたり慣れるにしたがって継続的に利用してくれるきっかけになることがあります。

 

これは、子どもを幼稚園や保育園に慣らす過程と似ているように思います。


はじめは体験するだけ。次に午前中だけ。それになれたら15時まで。もっとなれたら17時まで。のようにです。

 

次第に慣れて、楽しみを見つけると進んで通うようになってくれるでしょう。

行った事があるが行ってくれない→これまでに利用したサービス・事業所が合ってなかった可能性が?利用の仕方を変えてみよう

これまでに介護サービスを利用したことがるけれど、継続利用につながらないという方は、これまでに利用した施設・事業所が合わなかったという可能性があります。

 

一概に介護サービスといっても、活動や時間の流れ、利用者の健康状態や男女比などは施設や事業所によって千差万別です。

 

ご家族にとって、少しも楽しいことがない場所、苦痛な場所に何度も行ってくれというのは、行きたくないといわれても仕方のないことかもしれません。

 

すぐに違う施設や事業所を探すのが難しい場合には、同じところに継続して通ってもらう方法を考えてみなければいけません。


その為には利用中(デイサービスなら日中、ショートステイなら滞在中)、ご家族のなるべく好きなように過ごしていただくよう提案・相談してみることから始めるといいでしょう。

 

利用される方によって快適に感じる過ごし方は違います。

 

にぎやかな場所でお話をしたり作業したりするのが好きな方もいれば、


大勢の中にいたいけれど、あまり会話はしたくなく、ゆっくりテレビをみて過ごしたい方もおられます。


レクリエーション等はしたくないけれど、とにかく歌を歌うのが好きな方や、
コーヒーを飲んでお菓子を食べるのが一番楽しみな方もおられます。

 

職員や他の利用者に話かけられると嬉しい利用者もいますし、逆に話しかけれられると気を遣ってしまいストレスになる方もいます。

 

人それぞれ、快適と感じる過ごし方は全く違うのです。

 

なので、行ったことのある施設・事業所を継続して使うことを考える場合には、ケアマネ・施設と相談してご家族により合った過ごし方の形を考えてみてください。

 

そして、どうしても今使っているサービスでそれが難しい場合には、施設や事業所を変更することも必要になるでしょう。

 

合った施設や気の合う友達ができてしまえば、継続的に利用してもらうことがぐっと簡単になるはずです。

 

介護サービスを利用してもらうための注意点まとめ

●大前提として、どんな人でも介護施設に通うこと自体は『嫌だなあ』と感じていることが大半だということを念頭に置いておく。

 

継続利用している方でも、『行きたい!楽しい』と感じている方は一部である。

 

●初回利用がなかなか難しい場合には、声の掛け方や誘い方がとっても大事。

好きなことができるよ!というところに目を向けてもらいましょう。

 

どうしても無理な時は、だましだましでもとにかく一度連れて行くことを目標に。

 

●初回利用の思い出は『介護サービスそのもの』のイメージになるので、どのサービスや施設・事業所を選ぶかはとても重要。

 

●利用したことがあるのに、その後行きたがらない場合には、過去に利用したサービスや施設・事業所が合っていなかった可能性あり。

 

できるだけ好きなように過ごせる環境を整えてあげましょう。

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