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睡眠薬を飲んでもらうことで本当に介護負担は軽減されていますか?【高齢者認知症患者への睡眠薬服用について考える】

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いきなりで申し訳ないのですが、

 

睡眠薬を飲んでもらうことで

本当に介護負担は軽減されていますか?

 

もしかして、その影響で日中の介護が大変になっているのでは?ということを考えていきたいので書いてみました。

 

在宅介護で介護する側の体力も精神力も大きく奪っていく夜間の介護。

もちろん日中の介護も大変ですが、夜満足に眠れないというのは本当に辛いものです。


別記事でも触れましたが、高齢者の不眠の原因のひとつは、昼夜逆転です。

そしてその不眠を解消する方法で真っ先に頭に浮かぶのは睡眠薬じゃないでしょうか。

 

睡眠薬に頼らず、まずは生活リズムの改善からと考えることも必要かもしれません。

ぜひ、『認知症の夜間介護は辛い。昼夜逆転の対処・解決方法一緒に考えます。 - 介護マガジン

も読んでみてください。

 

 

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そしてその方法を試した後や、同時進行でも睡眠薬の使用は十分考えられます。

 

今回は、介護される側の方に睡眠薬を服用していただく際のデメリットに焦点をあてて考えていきたいと思います。

 

 高齢者夜間介護のための睡眠薬服用のメリットとデメリット

 

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メリットは効き目があれば夜間眠ってくれること。

 

デメリットは作用している時間帯に目が覚めてしまった場合の身体の動きの悪さや、翌日以降に薬が残ってしまうことなどです。

 

一番の理想は、夜眠って翌朝目が覚め、日中は問題なく活動できる、という流れです。

 

しかし、そううまくいかないことが多いのも事実です。

 

睡眠薬を服用することで考えられる介護者の負担の増加

 

では、睡眠薬を服用してもらうことでのデメリットについて考えてみます。

これは一例ですが

 

様々な副作用により、夜間も日中も普段と違う行動や言動が見られるようになった。

 

眠りが深く夜間に尿失禁や便失禁があり排泄介助が必要になった。

 

トイレやその他で起きてこられた際に歩行が悪く転倒した。

 

昼間ですら眠ったりボーッとしたりするようになり昼間の介護量が増えた。(食事や排泄などなど)

  

などということが予想されます。

介護現場では、このような状態の方々に頻繁に直面します。

 

このような場面に直面するたびに感じる事があります。それは、

 

睡眠薬を服用してもらうことが、トータル的にプラスになっているのだろうか。

 

ということです。

 

夜の数時間寝てもらうため、寝つきをよくするためという目的は達成できているかもしれません

 

しかし、24時間で考えてみると結果的に負担が増えているということもあるんじゃないかと思います。

 

それは介護される側・介護する側の方の両方にとって、ということです。

 

 

高齢者×睡眠薬、合った薬を服用してもらうことを目指す

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そうは言っても

 

睡眠薬を服用してもらわずに寝てくれるなんて思えないし、服用したら色々大変だしどうすればいいの?

 

睡眠薬を服用してもらうことを前提に考えてみます。

 

一番の解決策は、

『合った睡眠薬(種類)を適量(強さや持続時間)服用してもらう』

ことです。

 

薬の調整というのは、医師や薬剤師との相談のうえに成り立ちます。

なので、介護される側の方にとって合っている睡眠薬に出合えるまでに

 

何度も病院や薬局に出向かなければならないかもしれません。

 

しかしその手間(受診)が後々の期間の生活リズムを改善してくれるなら、その価値はあると思っています。

 

『合う睡眠薬』にたどりつくために情報を持って病院受診へ

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医師や薬剤師に相談するうえで必要になってくるのが、本人の『情報』です。

 

この情報をできるだけ細かく伝えることで、医師や薬剤師も薬の調整がしやすくなることでしょう。

 

その際に伝えたいのが

 

●睡眠薬を服用する前と後での変化

●いつから(日付)服用したか

●どの薬(種類)をどのぐらい(量)※これはお薬手帳で十分だと思います

●何時に飲んで

●夜間、どんな行動や言動があるのか(できれば時間も)

 

このようなことです。

例えば、

飲む前よりは眠ってから起きるまでの時間は長くなりました。

 

●月○日から▲▲▲を服用しているんですが、飲み始めの3日間は良く効いているようでしたが、

4日目から少し効きが悪くなったのかな?と感じています。

 

21時頃に服用して、0時までは良く眠っています。一度目が覚めてからは、1時間おきにトイレに起きてきますね。

 

以前はなかったんですが、トイレの失敗が増えました。急に起きて歩こうとするとフラフラすることもあります。

 

このように医師や薬剤師に相談してみます。これを聞いて、薬の種類や量を判断してもらいます。

 

副作用と思われる症状がもっとひどいこともあると思いますので、その症状は特に細かく伝えておきましょう。

 

夜眠って昼活動する。介護される側もする側も健康に過ごすために

 今回は睡眠薬を使うことでのデメリットに焦点をあてて、それがなんとか改善に向かってもらえたらと思い書いてみました。

 

日ごろの介護に加えて、薬を調整するための受診に何度も病院を訪れるのは大変なことと思います。

 

そこを乗り越えて、健康的な生活リズムに突入することで、少しでも介護負担が軽減できることを祈っています。

 

 

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